千葉市美術館30周年
企画展
コレクション展

房総ゆかりの作家たち 特集展示:金子周次、船崎光治郎

2025年2月22日[土] – 3月14日[金]

会期

2025年2月22日[土] – 3月14日[金]

※最終日は16:00まで

観覧料

無料

主催

千葉市美術館

「第56回千葉市民美術展」の開催にあわせ、千葉市美術館のコレクションより、房総ゆかりのふたりの作家をご紹介します。
金子周次(1909-77)は銚子市の生まれ。幼い頃から絵を好み、小学校1年生の時には浜口陽三と机を並べ、画力を競ったというエピソードの持ち主です。長じて家業を継ぎ、履物職人となりますが、戦後は画業に専念しました。とりわけ木版画に長け、銚子の港や灯台、海景を時に荒々しく、時に劇的な滲みを多用して表現しました。地元を中心に評価が高まりますが、その矢先に、豚小屋を改造したという質素なアトリエで急逝しました。
金子が昭和41年(1966)に出会い、一時期制作をともにしたのが船崎光治郎(1900-1987)です。船崎は兵庫県尼崎市に生まれ。昭和のはじめに樺太で高山植物に魅せられ、その美を伝える表現手段として木版画を選びました。昭和17年に御宿町に移住、同39年には茂原市に移って制作を続け、同40年に千葉市において「版画を作る会」を発足、房総の地の木版画普及にも貢献しました。
今回ご覧いただく作品のほとんどは、「版画を作る会」からご寄贈いただいたものです。船崎光治郎は同会の創立者であり、金子周次は会員として同会に参加した人でした。千葉市民美術展の開かれるこの機会に、房総ゆかりの木版画家たちによる、個性豊かな作品をお楽しみください。

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