千葉が生んだ浮世絵の祖 − 菱川師宣とその時代
2018年4月6日[金] – 5月20日[日]
会期
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2018年4月6日[金] – 5月20日[日] ※この展覧会は終了しました |
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休室日
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5月7日[月] |
観覧料
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一般200円(160円) 大学生150円(120円) 小・中学生、高校生無料 ※( )内は団体30名様以上 ※ 千葉県在住の65歳以上の方、小・中学生、高校生、および障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料 ※ 同時開催「百花繚乱列島−江戸諸国絵師めぐり−」入場者は無料 |
主催
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千葉市美術館
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千葉市美術館は、浮世絵のコレクションに力を入れてまいりました。中でも菱川師宣(?-1694)は、浮世絵の始祖と位置付けられるばかりでなく、房州保田(現在の千葉県安房郡鋸南町保田)に生まれた絵師であることでも、親しい存在の絵師と言えるでしょう。
縫箔師の父、菱川吉左衛門(きちざえもん)の長男として誕生した師宣は、当初家業を継ぐため、刺繍の技術を学ぶとともに、その下絵を手がけていたようです。現在まで残るわずかな刺繍作品と文献から察するに、菱川父子は、主に日本絵画の伝統的な図柄を、掛軸形式の刺繍で制作する仕事をしていたと考えられます。
房州で縫箔師の修行をしながら、伝統的な図柄を学び、素養を身につけた師宣は、若いうちに江戸へ出て、その活気ある新興都市で様々な絵に出会ううちに風俗画に筆を執るようになったようです。歌舞伎や遊里を主な題材に大衆の支持を得て、まもなく師宣には「浮世絵師」という新しい呼称が与えられました。肉筆画や版本、さらに版画の一枚絵を流通させ、誰もが絵を楽しむことができるという浮世絵文化の礎を形成したのです。
江戸での活躍めざましい師宣でしたが、晩年まで房州への思いも深かったことが伝えられています。今回の所蔵品展は、師宣とその画風に影響を受けた絵師たちの浮世絵によるミニ特集展示です。師宣が愛した故郷千葉にも心を寄せながら、その活躍の一端をご覧ください。