都市のフランス 自然のイギリス
~18・19世紀絵画と挿絵本の世界~
2007年8月7日[火] -9月17日[月・祝]
会期
|
2007年8月7日[火] -9月17日[月・祝] ※この展覧会は終了しました |
---|---|
休室日
|
9月3日[月]、8月27日[月](展示替え) |
観覧料
|
一般800円(640円) 大学生・高校生560円(450円) 小・中学生無料
|
主催
|
千葉市美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
|
企画・協力
|
栃木県立美術館
|
協賛
|
ライオン、清水建設、大日本印刷、東京電力
|
西洋近代が確立する18-19世紀、フランスとイギリスの社会は大きな変革を迎えました。
それは産業や政治の大革命を経て、市民社会が誕生し確立する過程とも言えます。そうした社会の変容を画家たちはどのように捉えているのでしょうか。
本展では、自国の風景に新しい美を見出したイギリスを代表する風景画家コンスタブルやターナーから、フランスのバルビゾン派に先駆するミシェルやコローの風景画を展観します。
他国に先行して産業革命を迎えたイギリスでは、ブレイクやジョン・マーチンの幻想的な版画から、19世紀末の大衆社会の成熟の中で受容された、クレインやグリーナウェイの美しい色刷り絵本も忘れることはできません。
他方、フランスでは、貴族たちのロココ趣味の時代から、革命を経て社会の主導権が市民に移るとともに、ヨーロッパの中心都市として成長していくパリの風俗を、ガヴァルニやドーミエの作品から、挿絵画家グランヴィルやドレ、世紀末のファンタン=ラトゥールやボナールまで、さまざまな画家の版画や挿絵本の中に見ることができます。
本展では、都市のフランス、自然のイギリスというキーワードで概観しながら、西洋市民社会の成立と発展を、栃木県立美術館の代表的な西洋絵画と豊かな版画コレクションの中からたどり、紹介します。
出品点数:約330点