企画展
~東海道・木曾街道~

広重 二大街道浮世絵展

2006年9月5日[火]- 10月9日[月・祝]

会期

2006年9月5日[火] -10月9[月・祝]

※この展覧会は終了しました

休室日

10月2日[月]

観覧料

一般800円(640円) 、大学・高校生560円(450円)

( )内は前売および団体30名様以上

主催
千葉市美術館

江戸時代後期の浮世絵師、歌川広重(1797-1858)の風景画は、日本のみならず海外でも高い人気を誇っており、中でも、東海道の風景を描いた保永堂版「東海道五拾三次」は、誰もがその名を知っているほどの浮世絵の代表作です。

一方、「東海道」に続いて刊行された、中山道を描く「木曾街道六十九次」には、風景画の最高傑作とされる「洗馬」など広重の代表作が多く含まれているにもかかわらず、初摺の全作品が揃って展覧されることはほとんどありませんでした。このたび、奇蹟的に優秀な初摺の「木曾街道六十九次」の全揃いがアメリカで発見され、日本にもたらされました。これまで発見されなかった英泉の落款入り作品2点、また、世界で数点しか確認されていない幻の「雨の中津川」も含む、大変貴重な初摺完品の揃いです。

本展覧会は、広重の二大街道浮世絵の初摺の完品を初めて同時に紹介するものです。加えて、「江戸近郊八景」「近江八景」などもあわせて展示し、広重の風景画の傑作をトータルに堪能できる貴重な機会となります。さらに、広重の文章まで書かれた旅行絵日記としては、唯一現存する「甲州日記写生帳」を特別出品いたします。この日記は、明治中期ごろにイギリスに渡ってから一度も帰国しなかったもので、今回、アメリカの所蔵者の特別の好意で、およそ110年ぶりに里帰りを果たし、皆様の展覧に供する運びとなりました。

広重の風景画を通して、旅行く人と自然が織りなす情景に浸り、日本の風土の持つ魅力をあらためて見つめ直していただければ幸いです。

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