企画展

特別展 浦上玉堂

2006年11月3日[金・祝]- 12月3日[日]

会期

2006年11月3日[金・祝] -12月3[日]

※この展覧会は終了しました

休室日

2006年11月6日[月]、11月20日[月]

観覧料

一般1000円(800円) 、大学・高校生700円(560円)

※( )内は前売および団体30名様以上

※同時開催の「美術館ボランティアが選ぶ 千葉市美術館コレクション」をご覧いただけます。

【リピーター割引】
「浦上玉堂展」チケットの半券をお持ちいただくと、2回目の観覧料が半額になります。

【ワンドリンク付きチケット】
会期中、11階レストランで、岡山の地ビールほかをお楽しみいただける特別チケットを販売します。

主催
千葉市美術館

東洋のゴッホ
日本の美術に深い理解を示したドイツの建築家ブルーノ・タウトは、「この人こそ近代日本の生んだ最大の天才である。彼は『自分のために』描いた、そうせざるを得なかったからである。彼は日本美術の空に光芒を曵く彗星のごとく、独自の軌道を歩んだ。」と語りました。このタウトによって天才と評せられ、ゴッホに比せられた人物こそ、江戸時代の文人画家浦上玉堂(延享2・1745~文政3・1820)でした。

墨と琴を抱く放浪者--玉堂の生涯
浦上玉堂は、岡山池田藩の支藩である鴨方藩士浦上宗純の子として、武士として活躍しながら、50歳で子らを連れて、脱藩出奔しました。以後、東北から九州まで各地を遍歴し、60歳代半ばからは京都を中心に詩書画琴に親しむ自娯自適の生活を送り、76歳で生涯を閉じました。

俗世と技巧を投げ捨てた画家
玉堂は職業画家、専門画家であることを拒否し、心の赴くまま筆を執り、筆を揮います。そこには、玉堂の内面の陰影やその微妙なうつろいが、実に繊細に描き出されています。

山水画の即興演奏--酒と琴を楽しみ山水画に遊ぶ
玉堂と同時代の文人画家田能村竹田は、玉堂が酒を少し飲んでは興に乗じて筆をいつまでも動かしていたとその姿を記し、「酔中に天趣有り」と評しました。酒と琴を愛し、ほろ酔いの中で即興演奏のように描かれた彼の山水画からは、常に揺れ動くような風景が震えながら姿を現してきます。

この展覧会は…
本展は、日本の南画史上、独自の画境を築き、孤高の存在として高く評価されている浦上玉堂の生涯をたどる大回顧展です。画業の精華としての代表作品はもちろんのこと、彼が愛した七絃琴など関連資料約230点を揃え、玉堂の魅力を余すところなく紹介いたします。

関東では35年ぶりの浦上玉堂展
浦上玉堂の展覧会としては、1970年に東京において日本経済新聞社主催による「浦上玉堂名作展」が、1995年に林原美術館において「生誕250年記念 浦上玉堂」がありました。本展は、それらの成果をふまえ、近年の新出作品などを大幅に加えた過去最大規模の展覧会となる予定です。玉堂の書画作品は、国宝・重要文化財のすべて(計13点)が出品される、初めての機会となります。

 

なお、会期中に展示替えを行います。

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