スイス現代美術展
2005年12月17日[土]- 2006年2月26日[日]
会期
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2005年12月17日[土] -2006年2月26日[日] ※この展覧会は終了しました |
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休室日
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毎週月曜日、年末年始(12月29日[木]-1月3日[火]) |
観覧料
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一般800円(640円) 、大学・高校生560円(450円)、小学生・中学生240円(200円) ※( )内は団体30名様以上または前売料金 |
主催
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千葉市美術館
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後援
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スイス大使館
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協力・助成
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スイス・プロヘルヴェティア文化財団
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スイスは、ホドラー、クレー、ル・コルビジェ、ジャコメッティ、ティンゲリーなど、世界的な美術家を数多く輩出してきました。この伝統は今日も続いており、多くのスイス人アーティストたちが、世界中で活躍しています。
「スイス現代美術展 リアルワールド-現実世界」は、現在国際的に活躍する5人(組)のスイス人アーティスト、シルヴィー・フルーリ、ファブリス・シージ、モーゼル&シュヴィンガー、シャリヤー・ナシャット、ウーゴ・ロンディノーネの作品を通して、日本の皆様にスイス現代アートの最前線を紹介する展覧会です。近年スイスでは、日常生活で見慣れたオブジェやイメージを作品に引用しつつ、それらの裏側に隠された事実を白日の下にさらそうとするアーティストが注目を集めています。私たちの周囲に存在する平凡な事物が、時として思わぬ意味を持ち、特定の社会システムの一部として、私たち大きな影響力を及ぼすことを、彼らの作品は明らかにします。彼らの作品を通して、観光地としての表層的なイメージの裏側にある、スイスの生きた文化状況の一端を日本の方々に紹介することができればと考えています。
本展は、何らかのかたちで、日本人も身近に感じることが出来るテーマを扱うアーティストを選出しました。高級ブランドの光と影を誇張して表現するフルーリ。緊急用や警察用の装備品に隠された意味を探るシージ。移民の視点から西洋文化に対峙するナシャット。錯綜したドラマと複雑な視覚装置を用いて若者の心理を検証するモゼール&シュヴィンガー。現実の断片を素材にして不思議な世界を構築するロンディノーネ。彼らは日本を含め先進国に共通するアクチャルなテーマを、独自の方法論により発展させていきます。
また本展覧会は、ヨーロッパで非常に高い評価を受けながらも、日本の美術館で本格的に作品を展示したことがないアーティスト、あるいは、ヨーロッパで急速に注目を浴びつつある若手アーティストなど、本邦初紹介のアーティストにより構成されます。出品作家を5人(組)に絞り、1人1人部屋ずつ与えて自由に使用してもらえることで、大作中心の見応えある展示を行います。
「リアルワールド-現実世界」は、「ダイナミック・スイス」(日本におけるスイス年)関連イベントのひとつです。なお本展は、MAMCO(ジュネーヴ近現代美術館)の副館長フランソワーズ・ニンゲット氏と和光大学助教授半田滋男氏の監修および協力により企画されました。