遠藤幹子|おはなしこうえん
2020年7月11日[土] – 12月13日[日]
会期
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2020年7月11日[土] – 12月13日[日] |
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休館日・休室日
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第1月曜日(8月3日、9月7日、10月5日、11月2日、12月7日) |
観覧料
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無料 |
主催
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千葉市美術館
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会場
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4階子どもアトリエ
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つくりかけラボは、「五感でたのしむ」・「素材にふれる」・「コミュニケーションがはじまる」いずれかのテーマに沿った公開制作やワークショップを通して、訪れた人々と関わりながら空間を作り上げていく、この夏、千葉市美術館で新しく始まる参加・体験型のアーティストプロジェクトです。いつでも誰でも、空間が変化し続けるクリエイティブな「つくりかけ」を楽しみ、アートに関わることができる表現の場です。
初回は、人のあそび心やイマジネーション、創造力を育むデザインの現場で活躍する遠藤幹子を迎えます。私たちの暮らすまち千葉に伝わる民話「羽衣伝説」を出発点として、来場者とともに物語の世界をつくり、遊びながら育てていきます。
「おはなしこうえん」の舞台となる会場には、虚・実ふたつがパラレルに存在する空間が演出され、バーチャルな体験とフィジカルな体験が融合する場がつくり出されます。会期中、身近な素材やツールを活用した数々のプログラムを通して、物語の世界が少しずつふくらんでいきます。
会期前半は、定期的に開催されるオンラインワークショップや会場での動画視聴を通して、「おはなしこうえん」を構成するお話のパーツを、新聞紙を使ってみんなで作っていきました。「羽衣伝説」に登場するハスの花や羽衣に始まり、池のまわりに生息する生き物たち、カタツムリやトンボへと、想像力は広がっていきました。これらはやがて、天女の髪飾りや楽器、若殿様の兜など、登場人物になりきってみる遊び、表現活動へと展開していきます。
10月を迎え、会期後半の「おはなしこうえん」は、みんなで「場=物語の舞台」をつくり、誰もが物語の世界に入って遊べる「公園(こうえん)」から、登場人物になりきって演じて遊ぶ「公演(こうえん)」へと、シフトしていきます。新しい場づくりパートナーとの実験的な試みやワークショップも予定しています。
「おはなしこうえん」の場と物語が、この後さらに、どのようなかたちに変化していくのか、それは、このプロジェクトに様々なかたちで関わる皆さんしだいです。
※会場内には靴を脱いでご入室いただきます。脱ぎ履きしやすい靴でのご来館をおすすめします。
また、裸足の場合は足裏の消毒をお願いしております。
※館内にて新型コロナウイルス感染拡大防止対策を行っております。
・体調のすぐれない方の来館はご遠慮ください。
・咳エチケット、マスク着用、手洗い・手指の消毒の徹底にご協力ください。
※予定が変更になる場合があります。最新の状況はホームページをご確認ください。
12/5(土)、6(日)、11(金)、12(土)、13(日)
※途中休憩等、不在の場合もございます。
アーティストからのメッセージ
「おはなしこうえん」は、大人から子どもまで、すべての人が生まれ持った想像力と創造力を花開かせ、その喜びを分かち合う参加型のアート・インスタレーションです。千葉に伝わる民話を題材に、そこから想像した場面を自らの手で形作り、互いに披露し、褒め合い、その世界で共に遊び合うことによって、また新たな想像と創造の連鎖を生み出すことを目的としています。おはなしこうえんの「こうえん」は、誰でも物語の世界に入って遊べる「公園」と、そこで登場人物になりきって演じて遊ぶ「公演」の二つの意味をかけています。
建築家、一般社団法人マザー・アーキテクチュア代表理事
オランダ留学中に出産・子育てを経験し、良質なデザインが公共空間に広く展開される社会の豊かさに感動したことをきっかけに、「大人から子どもまで、みんなが創造力を育める場づくり」をテーマに、公共文化施設や保育・教育施設などの空間デザインとワークショップを多数手がける。また、国際協力NGOと共にアフリカの低所得者層に必要な保健施設を住民参加型で作るプロジェクトも継続しており、地域住民が建築プロセスに関わることでコミュニティがエンパワーされ、自立支援や持続可能な施設運営をうながすようなデザイン手法の開発に挑戦している。