三沢厚彦|コネクションズ 空洞をうめる
2023年7月14日[金]-10月15日[日]
会期
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2023年7月14日[金] – 10月15日[日] |
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休室日
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8月7日[月]、9月4日[月]、10月2日[月] |
観覧料
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無料 |
会場
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4階 子どもアトリエ |
主催
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千葉市美術館 |
協力
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西村画廊、コネクションズ |
今回のつくりかけラボは、彫刻家の三沢厚彦さんをお迎えし、三沢さんがともに活動するアーティスト、キュレーターらと、千葉の街から着想を得たプロジェクトを展開します。
千葉市美術館は、科学館や神社をはじめ、文化施設が多くあるエリアにあります。「空洞をうめる」というテーマは、全国各地で展覧会を行ってきた三沢さんが、都市に共通する問題として感じた、文化や経済といったさまざまな「空洞化」への関心から始まりました。プロジェクトでは、三沢さんたちが来場者とともに、「空洞をうめる」作品を作っていきます。はたして「空洞」は「埋められる」のでしょうか、それとも「生まれる」のでしょうか? 美術館を起点に、街と作家、来場者がコネクトしていく空間をお楽しみください。
コネクションズ
彫刻家の三沢厚彦を中心に、表現方法の異なるアーティストが交差=関係し合うことから、新たな表現を生み出していく。2022年に小田原三の丸ホール(神奈川)で開催された「コネクションズ―さまざまな交差展―」に参加した三沢、志村信裕、中野仁詞、八木良太に加え、大山エンリコイサムを招き、「空洞をうめる」をテーマに千葉市美術館で数々のプロジェクトを展開する。
1961年京都府生まれ。幼少期から京都や奈良の仏像に親しむ中で、彫刻の魅力に惹かれ、彫刻家を志す。高校、大学と彫刻科で学び、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。小学生の頃からポピュラーミュージックにも親しみ、音楽に対する造詣も深い。2000年に動物の姿を等身大で彫った木彫「ANIMALS」シリーズの制作を開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。2007年から「三沢厚彦 ANIMALS+」展が平塚市美術館を皮切りに全国5会場を巡回。その後も現在まで各地の美術館で個展を多数開催。
主な受賞歴に2001年第20回平櫛田中賞受賞。2005年第15回タカシマヤ美術賞受賞。2019年第41回中原悌二郎賞受賞。現在、神奈川県在住。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科特任教授。
美術家。ストリートアートの一領域であるエアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現を展開。イタリア人の父と日本人の母のもと、1983年に東京で生まれ、同地に育つ。2007年に慶應義塾大学卒業、2009年に東京藝術大学大学院修了。2011−12年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘でニューヨークに滞在以降、ブルックリンにスタジオを構えて制作。2020年には東京にもスタジオを開設し、現在は二都市で制作を行なう。
http://www.enricoisamuoyama.net
Enrico Isamu Oyama in his Tokyo studio, 2022, Photo ©︎Go Itami
1982年東京都生まれ。2007年武蔵野美術大学大学院映像コース修了。身近な日用品や風景をモチーフにした映像インスタレーションから、近年では各地でのフィールドワークを元に、ドキュメンタリーの手法を取り入れた映像作品を制作。アウトプットの形態は異なるが、誰にでも親しみのある題材を、独自の視点や方法で編み直してアート作品として展開する姿勢は一貫している。近年の個展に「游動」(KAAT神奈川芸術劇場、2021年)、「つくりかけラボ02 志村信裕|影を投げる」(千葉市美術館、2021年)など。2019年より千葉県香取市にある古民家に出会い、活動の拠点とする。
https://www.nshimu.com/
撮影:丸尾隆一
公益財団法人神奈川芸術文化財団(神奈川県民ホール/KAAT神奈川芸術劇場)学芸員。キュレーター/第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2015年)日本館「塩田千春 掌の鍵」、横浜トリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」。1968年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院美学美術史学専攻前期博士課程修了。主な企画に、八木良太「サイエンス/フィクション」(15年)、塩田千春「鍵のかかった部屋」(16年)、大山エンリコイサム「夜光雲」(20年-21年)、冨安由真「漂泊する幻影」(21年)、志村信裕「游動」(21年)、「ドリーム/ランド」(22年-23年)、鬼頭健吾「Lines」(22年)、コネクションズ-さまざまな交差展(小田原三の丸ホール、22年)ほか。
撮影:澁谷征司
1980年愛媛県生まれ。京都造形芸術大学(現京都芸術大学)芸術学部空間演出デザイン学科卒業。見たいものしか見ない・聞きたいことしか聞かないといった、我々の制限的な知覚システムあるいは態度に対する批判的思考をベースに作品制作を行う。既製品を用いて作品を構成し、その現れによって人間の知覚やそれを利用した工学的システムを浮かび上がらせるような作品を発表している。音響作品をはじめとして、オブジェや映像、インスタレーションからインタラクティブな作品など、表現手法は多岐にわたる。京都芸術大学芸術学部空間演出デザイン学科准教授。
https://www.lyt.jp/