植本一子|あの日のことおぼえてる?
2022年4月13日[水] – 7月3日[日]
会期
|
2022年4月13日[水] – 7月3日[日] |
---|---|
休館日・休室日
|
5月2日[月]、6月6日[月] |
観覧料
|
無料 |
主催
|
千葉市美術館 |
会場
|
4階子どもアトリエ |
つくりかけラボは、「五感でたのしむ」「素材にふれる」「コミュニケーションがはじまる」いずれかのテーマに沿った公開制作やワークショップを通して空間を作り上げていく、参加・体験型のアーティストプロジェクトです。いつでも誰でも、空間が変化し続けるクリエイティブな「つくりかけ」を楽しみ、アートに関わることができる表現の場です。
つくりかけラボ07では、写真家の植本一子さんをお招きし、会場内に写真スタジオを作ります。来場者のみなさんは、そこで、おひとりならばおひとりで、だれかと一緒ならばその人と、写真を撮影することができます。また、写真にうつる自分、あるいは自分たちのことを考えてみる、ちょっとしたワークも行います。写真は、シャッターを切ったほんの一瞬を、長く残しておくことができます。写真におさめられた「現在」を起点に、過去や未来に目を向け、自分のこと、そして自分たちのことを、植本さんの言葉とともに思い出してみましょう。
アーティストからのメッセージ
あの日のことおぼえてる? ときかれたら、あなたは何を思い出しますか?
私は時々、未来を怖く感じることがあります。何が起こるかわからず、今となりにいる人も、もしかしたらその時にはいないかもしれない。そう考えるだけで、明日が来ることが、未来があることが恐ろしく感じられるのです。
変わらないものは何もない。それが納得できたら、少しは楽になるのかもしれません。でも、ずいぶん大人になった今でも、不安が消えることはなく、隣にいる人の手をぎゅっとにぎりしめたくなります。
そんな時お守りになってくれるのが、私たちの持っている記憶だと思うのです。それは写真や文章というもので残すことができます。
生きている限り、私たちは前に進んでいる。心細くもあるけれど、明日はやってくる。
あなたにも心に残っている大切な瞬間があるのではないでしょうか? 思い出すことで背中を押されるような、気持ちが軽くなるような。今日は一緒に思い出してみませんか?
ぜひ、あなたの物語を教えてください。
植本一子さんと千葉市美術館の往復書簡を始めました。
監視スタッフや美術館スタッフ、くわえて、来場者のみなさんから寄せられたメッセージをご紹介し、それに応えるかたちで、植本さんからお返事をいただいています。植本さんと千葉市美術館とで、「きょうはこんなことがありましたよ」をやりとりしてみよう、という試みです。ぜひご覧ください!
https://note.com/tsukurikakelab07
また、みなさんからのメッセージも募集しています。展示の感想や体験して感じたことなど、どんなことでもかまいません。ご自由にお書きください。ご記入いただいた内容は、展示・報告書・往復書簡のなかでご紹介する場合があります。お待ちしています!
https://forms.gle/2iwJ1vhns2S5DXB99
4月13日(水)、23日(土)、24日(日)
5月3日(火・祝)、14日(土)、22日(日)
6月5日(日)、10日(金)、26日(日)
7月3日(日)
※時間帯は11:00〜16:00ころです。休憩やイベント等、不在の場合もございます。
※急遽予定が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
1984年広島県生まれ。2003年にキヤノン写真新世紀で荒木経惟氏より優秀賞を受賞。写真家としてのキャリアをスタートさせる。2013年より下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げ、一般家庭の記念撮影をライフワークとしている。おもな展覧会に2019年「アカルイ カテイ」(広島市現代美術館)、2021年「『わたしたちのかたち』出版記念写真展」(ON READINGほか)など。おもな著書に『かなわない』(2016年、タバブックス)、『家族最後の日』(2017年、太田出版)、『フェルメール』(2018年、ナナロク社+ブルーシープ)など。おもな写真集に『うれしい生活』(2019年、河出書房新社)などがある。
http://ichikouemoto.com/