東京都台東区生まれ。立教大学経済学部卒業後、1970年よりロサンゼルスに住み、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学ぶ。74年ニューヨークに移り、自然史博物館の展示物を撮影した「ジオラマ」(1975-)、映画館のスクリーンを映画１本分の長時間露光で写した「劇場」(1975-)、水平線が画面を二分するシンプルな構図で世界中の海をとらえた「海景」(1980-)という３つのシリーズで注目を集める。90年代以降、世界中の美術館やギャラリーで多数の個展を開催し、「仏の海」(1995)、「建築」(1997-)、「肖像写真」(1999）などの写真シリーズを発表。「歴史の歴史」(2003-）をはじめ、自らの古美術コレクションを用いたインスタレーションも行う。また直島の《護王神社ーアプロプリエイト・プロポーション》(2002)など建築の仕事も手がけ、近年は文楽の構成・演出も試みるなど、2000年代以降写真の枠を超えた多彩な活動を展開している。05-06に森美術館、ハーシュホーン美術館ほかで回顧展。 (『千葉市美術館　所蔵作品100選』 2015年)