作家名 |
諏訪 直樹
すわ なおき
SUWA Naoki
[1954-1990]
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作品名 |
無限連鎖する絵画 PART3 (No.37-50)
むげんれんさするかいが ぱーと3
Endless-link Painting Part3 (No.37-50)
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技法/材質 |
アクリル・岩彩、キャンバス
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寸法 |
180.0×1515.0cm
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制作年 |
1990(平成2)年
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受入年度/種別 |
平成03年度/購入
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分類 |
1945年以降の絵画/平面
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所蔵品番号 |
3910006
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諏訪直樹は三重県四日市市に生まれました。幼い頃から絵を習い、1973年に美術家になることを志して上京。75年、現代美術のアーティストたちが指導するBゼミSchooling System に入学します。
1960年代後半から若者たちを中心として、世界的なひろがりをもって既成の権威に対して疑問や否定をなげかける、大きなうねりがありました。美術の分野も例外ではなく、それまでの絵画や彫刻といった形式、さらには作品を制作することそのものが、「なぜ」という問いかけを投げかけられました。諏訪が自分の作品を発表するようになった1970年代後半は、この大きなうねりの後、もう一度ひとりひとりが作品の制作に戻ろうとしていた時期にあたります。そのなかで、諏訪はしだいに日本絵画の伝統を、自分の作品に取り込もうとしました。屏風や掛軸といった、欧米にはみられない絵画のかたちのなかに、画面ぜんたいをおおうような筆あとを走らせたのです。
「無限連鎖する絵画」というシリーズは1988年暮、PART1(No.1-12、現・宇都宮美術館蔵)が初めて発表されました。その後、89年から翌年にかけて東京都内の画廊でPART2(No.13-31、現・目黒区美術館蔵)とPART3が相次いで発表されています。このシリーズはそれぞれのパネルが独立した「絵画」でありながら、同時につながっているという成り立ちになっています。PART1と2では扇状のかたちや色の鮮やかさが印象的ですが、PART3に入ると色数はおさえられています。このPART3を発表した2ヶ月後、画家は不慮の事故で急死しました。
1960年代後半から若者たちを中心として、世界的なひろがりをもって既成の権威に対して疑問や否定をなげかける、大きなうねりがありました。美術の分野も例外ではなく、それまでの絵画や彫刻といった形式、さらには作品を制作することそのものが、「なぜ」という問いかけを投げかけられました。諏訪が自分の作品を発表するようになった1970年代後半は、この大きなうねりの後、もう一度ひとりひとりが作品の制作に戻ろうとしていた時期にあたります。そのなかで、諏訪はしだいに日本絵画の伝統を、自分の作品に取り込もうとしました。屏風や掛軸といった、欧米にはみられない絵画のかたちのなかに、画面ぜんたいをおおうような筆あとを走らせたのです。
「無限連鎖する絵画」というシリーズは1988年暮、PART1(No.1-12、現・宇都宮美術館蔵)が初めて発表されました。その後、89年から翌年にかけて東京都内の画廊でPART2(No.13-31、現・目黒区美術館蔵)とPART3が相次いで発表されています。このシリーズはそれぞれのパネルが独立した「絵画」でありながら、同時につながっているという成り立ちになっています。PART1と2では扇状のかたちや色の鮮やかさが印象的ですが、PART3に入ると色数はおさえられています。このPART3を発表した2ヶ月後、画家は不慮の事故で急死しました。