作家名 |
伊藤 若冲
いとう じゃくちゅう
ITO Jakuchu
[1716-1800]
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作品名 |
雷神図
らいじんず
God of Thunder
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技法/材質 |
紙本墨画 1幅
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寸法 |
110.0×30.0cm
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制作年 |
宝暦~明和期(1751〜72)頃
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受入年度/種別 |
平成11年度/購入
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分類 |
近世までの絵画
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所蔵品番号 |
2991002
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太鼓を追いかけて落ちていく雷神を描く。雷神は右手に太鼓をつかみ、左手にパチを持つ。腕と足に輪をつけて、虎の皮の褌をつけている。褌がめくれて、しっかり閉じている筋骨隆々の脚が見えている。蝦蟇仙人が口から吐き出す、3本脚の蛙のような姿になっている。太鼓には雷を表す三つ巴の模様が描かれる。 大津(現在の滋賀県大津市) で土産物として作られた大津絵の画題、空から落ちて波に浮かぶ太鼓を雷神が錨で釣り上げようとする「雷と太鼓」を表すものだろう。太鼓の胴の部分は「筋目描」の手法を用いて木目とする。画箋紙に墨を滲ませたときに墨面どうしの境界に生じる白い線を描写に生かす「筋目描」を若冲は得意としていた。垂直性を生かした構図が下向きの動きをよく表している。雷神の表情がユーモラスで愛らしい。賛は「雲くらき そらにふきくる風みえて 神なりさはく をともすさまし」。同じ花押の賛を伴う《藤娘図》が知られ、対幅と見られる。 (『千葉市美術館 所蔵作品100選』 2015年)