作家名 |
棟方 志功
むなかた しこう
MUNAKATA Shiko
[1903-1975]
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作品名 |
釈迦十大弟子二菩薩
しゃかじゅうだいでしにぼさつ
Buddha's Ten Disciples Two Bodhisattvas
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技法/材質 |
墨摺木版 2曲屏風6隻の内3組
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寸法 |
各100.5×50.5cm
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制作年 |
昭和14年(1939)
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受入年度/種別 |
平成05年度/購入
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分類 |
近代版画
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所蔵品番号 |
2934077
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棟方志功は青森市の生まれ。大正13年上京、はじめ油絵を手がけるが、川上澄生の《初夏の風》に感激して木版画を志す。昭和11年の国画会展に《大和し美し》を発表、文学と絵の渾然とした壮大な作風が民芸の人々の目にとまり、以後の後見の契機となって道が決まる。以来原初的な力に満ちた版木の肉声のごとき造形を次々と生み、世界的な評価を得た。
本図は奈良・興福寺の須菩提像に想を得た作品。大ぶりの版木をいっぱいに使い、力強い彫刀の運びにより釈迦の弟子10人を描く。紙の地色に墨が鮮烈に映え、いくつかは版木の縁を見せて表現要素としているのも面白い。作家自身の言葉から計算のない、不覊奔放な制作が強調されてきたが、夥しい下絵の存在が近年指摘されている。6曲1双の屏風となすために二菩薩を加えて昭和15年の国画会に出品、翌年佐分賞を受けた。戦後もサンパウロ・ビエンナーレやヴェネツィア・ビエンナーレなど数々の国際展で高評を得、「世界のムナカタ」の代表作として知られる。 (『千葉市美術館 所蔵作品100選』 2015年)
本図は奈良・興福寺の須菩提像に想を得た作品。大ぶりの版木をいっぱいに使い、力強い彫刀の運びにより釈迦の弟子10人を描く。紙の地色に墨が鮮烈に映え、いくつかは版木の縁を見せて表現要素としているのも面白い。作家自身の言葉から計算のない、不覊奔放な制作が強調されてきたが、夥しい下絵の存在が近年指摘されている。6曲1双の屏風となすために二菩薩を加えて昭和15年の国画会に出品、翌年佐分賞を受けた。戦後もサンパウロ・ビエンナーレやヴェネツィア・ビエンナーレなど数々の国際展で高評を得、「世界のムナカタ」の代表作として知られる。 (『千葉市美術館 所蔵作品100選』 2015年)