作家名 |
鳥居 清広
とりい きよひろ
TORII Kiyohiro
[?-?]
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作品名 |
娘よこぶへ 中村富十良
むすめよこぶへ なかむらとみじゅうろう
The Actor Nakamura Tomijūrō as the Girl Yokobue, at the Dōjō-ji Temple
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技法/材質 |
大判紅摺絵
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寸法 |
43.5×29.3cm
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制作年 |
宝暦3年(1753)
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受入年度/種別 |
平成02年度/購入
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分類 |
浮世絵版画/近世版画
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所蔵品番号 |
2903104
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道成寺の僧安珍に裏切られた清姫が蛇に変化し、鐘に隠れた安珍を焼き殺すという伝説をもとに、さまざまに脚色された道成寺物の集大成「京鹿子娘道成寺」は、宝暦3年(1753)正月中村座「男伊達初買曽我」の三番目として初めて上演されてより半年近く続けられ、大当たりとなった。本図はこの時の初代中村富十郎の所作を描くもので、「京鹿子娘道成寺」はその後も富十郎の代名詞ともなって、天明期(1781~89)に至るまで人気が続いた。
「京鹿子娘道成寺」平家の家臣尾形三郎の妹横笛は、主君の若殿に恋をするが叶わず、物狂いとなり三郎に殺されるが、横笛の亡霊が白拍子の姿で寺の鐘供養に現れるという内容である。桜樹に結ばれた釣鐘のもとで踊る富十郎の躍動感ある姿は、舞踊を中心とした華やかな舞台の様子をほうふつとさせる。
「京鹿子娘道成寺」平家の家臣尾形三郎の妹横笛は、主君の若殿に恋をするが叶わず、物狂いとなり三郎に殺されるが、横笛の亡霊が白拍子の姿で寺の鐘供養に現れるという内容である。桜樹に結ばれた釣鐘のもとで踊る富十郎の躍動感ある姿は、舞踊を中心とした華やかな舞台の様子をほうふつとさせる。