作家名 |
鳥居 清信(初代)
とりい きよのぶ しょだい
TORII Kiyonobu
[1664-1729]
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作品名 |
市河竹之介 袖崎いろは
いちかわたけのすけ そでざきいろは
Actors Ichikawa Takenosuke and Sodezaki Iroha
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技法/材質 |
細判丹絵
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寸法 |
31.5×15.8cm
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制作年 |
元禄14~15年(1701~02)頃
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受入年度/種別 |
平成12年度/購入
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分類 |
浮世絵版画/近世版画
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所蔵品番号 |
2003008
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手水鉢のかたわらで軽快に踊るような姿の若女方市川竹之介と袖崎いろはを描く作品であるが、この2人が共演するのは、元禄14年(1701)11月から1年の中村座においてであり、この作品もその間に制作されたと考えられる。墨の摺が浅い点がやや気になるが、若手の役者を描いた細判という、浮世絵版画の中でもとくに安価な商品であっただけに、あまり手を掛けることがなかったのかもしれない。細判の役者絵は、上演期間に消耗品的に売り出された安価な商品であり、現在伝存数は非常に少ないが、おそらくこの時代に多くの細判作品が作られ始め、大衆の手に渡っていったと思われる。署名はないが、上演年代や画風から初代鳥居清信と推定されている。