東京府神田区（現・千代田区）に生まれる。1903年東京美術学校西洋画科選科卒業。在学中は黒田清輝に師事。06年白馬会会員に推薦される。07年第1回文部省美術展覧会に出品し、三等賞受賞。以後、12年白馬会の解散に伴い中澤弘光、三宅克己たちと光風会を創立。文部省美術展覧会（のち帝展、新文展、戦後の日展）と光風会展にはほぼ毎年出品を続けた。22年渡仏し、翌年サロン・ナショナルおよびサロン・ドートンヌに出品。24年帰国。27年聖徳記念絵画館に《華族女学校行啓》を納入。32年より帝展無鑑査出品。35年松田改組により開催された第二部会展に出品（この年、第二部である西洋画は帝展不参加）し、翌年は文展招待展に出品。40年紀元二千六百年奉祝美術展覧会に出品。46年第１回日展に出品し、48年の第４回展より依嘱。アカデミズムと印象派の折衷に由来する白馬会的な描法を守り、温雅な画風で知られる。歿後、67年に日動サロンで回顧展が開催された。 (『千葉市美術館　所蔵作品100選』 2015年）