所蔵作品
作家名
鳥居 清倍
とりい きよます
TORII Kiyomasu
[?-?]
作品名
二代目市川団十郎の虎退治
にだいめいちかわだんじゅうろうのとらたいじ
The Actor Ichikawa Danjuro II Trying to Tie up a Tiger's Mouth
技法/材質
大々判丹絵
寸法
54.3×33.0
制作年
正徳3年(1713)
受入年度/種別
平成11年度/購入
分類
浮世絵版画/近世版画
所蔵品番号
2993001
虎を足で抱えて押さえつけ、口元に手を入れて組みひしぐという、二代目市川団十郎の豪快な荒事の演技の姿で、初期鳥居派の「瓢箪足蚯蚓描(ひょうたんあしみみずがき)」の描法と、墨摺に丹を用いた筆彩色により、素朴ながらも力強い魅力を放っている。
 この演出は、元禄13年(1700)3月刊の評判記『役者談合衝』の市川団十郎評に記された演出に一致するが、清倍がこのような丹絵を手がけたのは正徳期(1711~16)であることから、正徳3年(1713)正月山村座「石山源太鬼門破(いしやまげんたきもんやぶり)」における団十郎の石山源太荒王を描いた作品であろうと考証される。
 グスタフ・クリムト(1862-1918)が、その邸宅の内装を手がけたことで知られるベルギーの銀行家アドルフ・ストックレー(1871~1949)の浮世絵コレクションのうちの一点である。
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