作家名 |
葛飾 北斎
かつしか ほくさい
KATSUSHIKA Hokusai
[1760-1849]
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作品名 |
千絵の海 総州銚子
ちえのうみ そうしゅうちょうし
Choshi in Chiba Province, from the series One Thousand Pictures of the Sea
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技法/材質 |
横中判錦絵
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寸法 |
17.8×25.0cm
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制作年 |
天保4年(1833)頃
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受入年度/種別 |
平成12年度/購入
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分類 |
浮世絵版画/近世版画
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所蔵品番号 |
1000001
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「千絵の海」は、各地の漁をテーマとしたシリーズで、海や川の自然と、人間の営みの織り成す情景を描いた10図のシリーズである。このうち、房総ゆかりの作品として、本図と《総州利根川》《下総登戸》の3図が挙げられる。
船の難所として知られる銚子の海に出た漁船を描いた作品で、空を描かず画面一杯に表された波や、点描のような波頭や岩の表現が斬新である。波に翻弄されながら必死に漁をする2艘の船が、見る者に自然の脅威を印象付ける。先に制作された《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》における洗練された構図の中の大波に対し、本図では荒削りな力強い波の表現が魅力となっている。(『千葉市美術館 所蔵作品100選』 2015年)
船の難所として知られる銚子の海に出た漁船を描いた作品で、空を描かず画面一杯に表された波や、点描のような波頭や岩の表現が斬新である。波に翻弄されながら必死に漁をする2艘の船が、見る者に自然の脅威を印象付ける。先に制作された《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》における洗練された構図の中の大波に対し、本図では荒削りな力強い波の表現が魅力となっている。(『千葉市美術館 所蔵作品100選』 2015年)