2020年度に開催した、ワークショップパートナーによる企画を報告いたします。
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2021年2月28日(日)に「カラダを通して味わうアート vol.2」をオンラインで開催しました。
本ワークショップでは、「アート×演劇」をテーマに、作品の時代に入り込み、登場人物になって動いてみることで、どんな気持ち・感覚が湧いてくるか、を体感していきました。
今回のvol.2では、「五感」や「登場人物の人生・物語」といったキーワードが感想で多く聞かれました。1つ目の「五感」については、演劇において役者が役に入り込む際に演出家が用いる「サイドコーチ」を用いることで、作品の中の登場人物に入り込み、ひとつひとつの感覚につながっていきました。
2つ目の「登場人物の人生・物語」については、作品では登場人物の一瞬を切り取っているものの、彼らが「どこから来て、どこに向かうのか」を想像することにより、奥行きをもって登場人物の生きるさまを捉えることができました。
演劇が持つ「実際に自分の心と体を用いてやってみること」の効用を体感いただきながら、アートをより深く味わう時間となりました。
参加者からの声
・「他の参加者の想像力に刺激を受けました」
・「カラダを通して演じた後に絵を観てみると、絵が勝手に動き出しました」
・「絵を観て、たっぷり想像して動いてみることが新鮮な経験でした」
・「実際に動いてみることで、ひとつひとつの感覚が開花していくようでした」
・「五感を通して、登場人物の人生・物語を味わうことができました」
・「演じることで、絵の中の世界が自分ごとに引き寄せられ、身近な人の営みのように感じられました」
(報告者:高橋直裕 )