千葉市美術館30周年

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ノックノック!千葉市美術館をたのしむ4つの扉展関連プレワークショップ「カラダをノックして アンテナをひらこう」を開催しました

2025.3.22 展覧会関連

2024年度に開催した、展覧会関連ワークショップの報告いたします。

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2025年3月20日午後に、ノックノック!千葉市美術館をたのしむ4つの扉展関連プレワークショップ
「カラダをノックして アンテナをひらこう」を開催しました。

当日の様子を写真を中心に振り返ります。

講師は振付家、演出家、ダンサーとして活躍されている下司尚実さんです。
まずはウォーミングアップ。マットに仰向けに寝て、講師の声にあわせてからだに意識を向けていきます。この動きに不正解はありません。周りの様子は気にせず、自分の呼吸や動きに集中しました。


自然光の明るさだけの部屋で、リラックスしながらウォーミングアップを行いました。

40分ほど身体をほぐした後はイメージトリップです。ある場所、ある時期を想像し、そこである飲み物を飲みます。これも正解はなく、頭に浮かんだ風景、温度、喉越しなどを想像しながら、その世界に溶け込みます。


イメージとカラダの動きを繋げていきます。

部屋を明るくし、ウォーミングアップやイメージトリップでの体験の感想を近くの方と共有しました。

リラックスしているせいか、初めての方同士でも会話が弾みます。

その後、身体とイメージのつながりを深める動作をいくつか体験してもらったのちに、展示室へ向かいました。

開幕前の展示室での活動に期待が高まります。

まずは、下司さんによる「アンテナおこしツアー」。みんなでいっしょに作品を見ます。

自分の手で望遠鏡を作って、作品を見てみるとどうでしょう?

寝転んで作品寝転んで作品を下から見てみたり・・・※午前中の参加者が考えた「みかた」です。

作品に手で触れなぞってみたらどんな感じがしそうかを想像したり・・・

作品をみながら呼吸をした時、吐きやすい、吸いやすい、心地よさは変わるかを試してみたり・・・

いろいろな「作品のみかた」の提案がありました。
次はいよいよ、参加者のみなさんがオリジナルの「みかた」を考えていきます。

動きながら考える人、じっくりと考える人、みなさん思い思いの過ごし方をしながら、自分なりの「みかた」を考えます。

考えた「みかた」は、「オリジナルレシピ」としてカードにメモしてもらいました。

最後は3、4人のグループに分かれ、共有タイムです。
グループごとに、今日の体験を通して生まれた「みかた」を試したり、感想を伝えあったり。


共有の時間も、とても盛り上がりました。

カラダに意識を向け、想像力を刺激した状態で作品を鑑賞したことで、作品との向き合い方、自分なりの鑑賞方法がたくさん生まれました。

2時間30分のワークショップでしたが、時間が短く感じたというご意見が出るほど、充実した和やかな時間でした。
講師の下司さん、ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

※このワークショップでうまれた「みかたレシピカード」は、午前のワークショップと同様、7階の展示室に置かれていますのでぜひご覧ください。
また、あたらしい「みかた」が思いついた方のために、記入用のカードも展示室に準備してありますのでいつでもご記入いただけます。

参加者からの声
・カラダの細かい部分を動かして自分のカラダを感じることが出来ました。すごくリラックスできました。またそういう状態でアートを見て、色々な見方を教えてもらえたので、今後展覧会を見る時も楽しめそうだなと思いました。
・感性を久しぶりに支えて自由な気持ちになれました。アートを楽しむ方法を知ることが出来ました。
・身体と想像(イメージング)が一体となったような気がした。心は身体に直結していることを実体験できたことが嬉しかった。
・絵画や憧憬の鑑賞を多角的に楽しむ技を知った。
・展示をいつもと違った見方でみられて、新たな発見!という感じがして嬉しかったです。
・からだの新しいうごき、変化を感じられた。オープン前の展示室に入って、新しい作品の見方をからだを動かしながら見つけることができた。
・自分の身体とより親密になって、世界を広げて作品に触れた時、感じ方、世界の広がりをいつもより色濃く感じることが出来ました。

(報告者:ワークショップ担当 上田美里)

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