千葉市美術館30周年

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「アートをあそぶてつがく対話〜「知る」ってどういうこと?〜」を開催しました

2025.2.4 みんなでつくるスタジオ

2024年度に開催した、ワークショップパートナーによる企画を報告いたします。
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2025年1月13日、大人と子どものペアを対象とした対話ワークショップを開催しました。小学校低学年から中学生までのお子さんと大人の方計8組16名の方が参加してくださいました。

テーマは「知るってどういうこと?」。大人と子どもに分かれて対話がスタート。子どもチームからは知ることはゴールなのか?スタートなのか?という問いが生まれ、大人チームでは知ることによる自分自身の変化についての意見も交わされました。


「今いちばん知りたいこと」を皮切りに対話がスタート。

対話中は、「聴くこと」も大切にしています。

対話の後は、常設展の鑑賞へ。

前半の対話を終え、常設展鑑賞へ。何を話しているのかな?


対話を経てごちゃまぜになった思考で作品に向き合うと、どんな風に見えるのかな?

気づいたこと、思ったことはTOITOYノートにメモ。

今回は、作品や作者にまつわる情報を知らずにアート作品と向き合うことで、鑑賞の仕方がどんな風に変わるのかを体験するため、「キャプションは見ないこと」という条件を設けました。


後半の対話。キャプションを見ずに鑑賞してみて、どうでした?

結構キャプション見ちゃったけど…」と、照れながらも感想を話してくれました。

はじめは情報を知りたくてうずうずしたけれど、だんだんと自分の想像力を全開にして鑑賞する楽しさを知った、という意見も。
後半の対話もアートと「知る」を絡めた対話で大いに盛り上がり、熱気あふれる中で幕を閉じました。

「知る」をテーマに交わされた子どもたちの意見

みんないい顔!おつかれさまでした!

 

参加者からの声

<大人>
・知らない方がよいこと、知るとできなくなってしまうことがあることに気づくことができた
・子どもに提示する情報について、改めて考えることができた
・知りたいことのテーマを考えるときに、自分の意識がどこに向いているかの気づきが生まれた
・自分の内側にあるいろんな想いを可視化できた気がした
・このようにじっくり対話する機会は貴重なのでまた参加したい。知らない人と対話できるのがよかった
・家庭でも対話することを意識したい

<子ども>
・知るはスタートなんだなと思った
・「知る」という言葉だけでなく、物事の捉え方がわかった
・いろいろな考えがあるんだなと思った

(報告者:TOITOY )

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