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『認知症きほんのき~認知症が身近になるアートの時間~』(2回目)を開催しました

2025.1.24 みんなでつくるスタジオ

2024年度に開催した、ワークショップパートナーによる企画を報告いたします。(講師・高橋恵子)
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2025年1月19日(日)『認知症きほんのき~認知症が身近になるアートの時間~』(2回目)を開催しました。

『認知症は怖いもの。介護は辛いもの。』
それは、ある意味で現実かもしれません。けれど……

「期待以上でした!改めて、人や人生が愛しくなりました。」
(参加者さまの声/アンケートより)

こちらは、ワークショップ直後に参加者さんが書かれたアンケートの感想です。
このワークショップでは、毎回このような温かい声が溢れます。

認知症の基礎知識を学び、視点を少し変えてみる。
そして、自分自身の輝きをアートで感じてみる。
それだけで、日々が少しずつ、でも明らかに変わっていくものです。
私自身も、視点を変えたことで認知症介護の中に幸せを見つけ、
その経験が後の人生を輝かせてくれました。

【ワークショップの流れ】
①自分自身の心をほぐし、今の気持ちを大切にするクレヨンワーク。

②認知症があっても、その人自身は変わらないことに気づいていくためのスライドレクチャー。

③認知症のある方やそのご家族の気持ちを守るための「共感のテクニック」を体験するロールプレイング。

④介護する・されるに関係なく、いつかの未来にお守りになるような、自分自身の輝きを見つけていくコラージュワーク。


参加者の作品もいくつかご紹介します(クリックすると拡大表示されます)。

【アンケートの声/抜粋】
「ただただ、楽しかった。参加者さんとも初めて会ったのに話が弾んだ。」
「認知症について、知らなかった。身近な人のことを、知らなかった。ひどく感情が揺れて、崩れそうになった。でも、知れてよかった。知ることで、その人や、その人にかかわる人が体験したことが、より近づいて感じられた。」
「ゆっくりコミュニケーションをとりながらできた。認知症について少し理解がすすみました!」
「コラージュもお話もとても楽しかったです。優しさで溢れていて、空間がキラキラ音がするようでした。世界が広がりました。」
「想像を超えた、表現の数々に出会えた。素晴らしい時間。唯一無二。一期一会。」
「他の人どうしが影響しあって、それぞれの元の気持ちが変化する様子が、色の組み合わせや線を通して見えてくるのがよかった。」
「最初は『認知症とは』から始まり、最後は『人と人の関係を結ぶこころえ』を教えられた。」

私たち『認知症が身近になるアートのじかん~認知症きほんの「き」~』のスタッフは、
この特別な時間をひとりでも多くの方に体験していただきたいと願っています。
ご来場の皆さま、誠にありがとうございました!
※次回の開催は現在2025年6月を予定しております。詳細が決まり次第ご案内いたしますので、ぜひお待ちください。

(報告者:高橋恵子 )

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