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板倉鼎・須美子展関連ワークショップ「 画材であそぼう!〜油絵具の巻」開催しました

2024.6.27 展覧会関連 その他のプログラム

2024年6月1日(土)に、板倉鼎・須美子展関連ワークショップ「 画材であそぼう!〜油絵具の巻」を開催しました。このブログでは写真を中心に当日の様子を報告します。

ワークショップの参加者のほとんどが「油絵の具」を使うのは初めてということでした。
そのためまずは、ペンティングナイフを使って絵の具と解き油をパレットの上で混ぜることからはじめます。

プロジェクターで混ぜる様子を見てもらいます。

はじめてのペインティングナイフ。参加者のなかから「トーストにバターを塗る時みたい!」という声も。

次に、美術館ボランティアスタッフのみなさんと事前に準備した特製ボード(下地やテクスチャをあらかじめ塗り、絵の具を重ねられるようになっているもの)を使いました。オイルを多めに溶かした絵の具を塗ってみたり、下地の上に色を重ねたり、テクスチャの上に色を乗せて絵の具の表情の違いを楽しみます。

さらに、企画展の作家(板倉鼎・須美子、石井光楓)の油絵の具の使い方に注目してもらうため、展覧会担当学芸員によるスライドレクチャーもありました。


板倉鼎・須美子展担当の西山学芸員

石井光楓展担当の山下学芸員

その後、みんなで展覧会会場へ行き、油絵の具のテクスチャに注目しての作品鑑賞です。鑑賞の時には、サーチフレーム(茶色の枠)を手に、作品の中から気になるテクスチャや色を見つけ、記憶してもらいました。

自分のお気に入りの色、テクスチャを探すため、みんな真剣です。

展覧会場からワークショップルームへ戻ってきたあとは、今回画材のアドバイザーとして参加の藝大大学院生の仲村さんによるデモンストレーションも。

いよいよ、制作です。
F0のキャンバスのなかで自由に表現をしてもらいました。

会場で見た作品の気になった色を再現しようとする人、何らかのモチーフをイメージして描く人、テクスチャを楽しむ人や直前の仲村さんのデモンストレーションを参考にチャレンジする人も。

参加者のみなさんが、あそぶような気持ちで油絵の具と触れ合った結果、素敵な作品ができました。そのうちのいくつかをご紹介します。

終始和やかな雰囲気のなかワークショップは進み、画材のことをもっとよく知るために、片付けも参加者のみなさんと美術館スタッフが一緒になって行いました。

いつか、ほかの画材にも触れるワークショップを開催できたらと思います。今回のワークショップにご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

◎参加者からの声(アンケートより抜粋)
・水さいえのぐとちがってすこしかたくて水のかわりに、油をつかっていてはじめてのたいけんができた(9歳)
・デコボコしたところをさいげんできたり、ツルツルしたところをさいげんできた。(8歳)
・色のぬり方(うすくぬったり重ねてぬったりひっかいたり・・・)が作者によってちがうことや、油を足したりしてぬってく感覚が良い体験だった。(13歳)
・キメ細かいフォローをしていただき、「油」の基本がよく理解出来ました。(65歳)
・油絵の経験、初めてですが丁寧に教えてくれたのでとても良かった。(53歳)

(報告者:ワークショップ担当 上田美里)

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