2024年度に開催した、つくりかけラボ14 荒井恵子関連ワークショップを報告いたします。
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2024年4月12日「墨磨り座禅会」
つくりかけラボで一人一人、墨を磨りながら座禅を行うというイベントを開催しました。
ラボの照明を少し落として、静けさを感じます。今回使った墨は、荒井さんからご提供いただいた奈良の墨運堂作の貴重な百の墨のうちのいくつか。その説明を伺ってから、墨を磨り始めます。
自分の手で墨を磨る。シンプルですが、日常ではなかなかできなくなっている時間です。ラボには墨を磨る音だけが響き渡りました。
墨を磨ってたまった墨汁をスポイトでとり、紙の上で色味を見てみます。
貴重な墨と和紙、また硯を使いながら、参加者は自分の呼吸や作り出した音に集中できていたようです。
参加者の声
「集中と統一。気持ちがとってもすっきりしました。墨の香りっていいですね」
「静かに墨を磨ること、その行動、その時間、その向き合い方が新鮮で貴いものと感じました。手の力加減や水の量など気づきがあり、工夫も考えました」
「墨をすっている皆様の呼吸が伝わってきて、人とのつながりも感じられた。墨の香りがふわっと立って気持ちよかったです」
(つくりかけラボ運営担当:樽谷孝子)