2023年度に開催したコレクション展関連ワークショップを報告いたします。
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2023年10月22日(日)に美術館スタッフとボランティアによる、コレクション展関連ワークショップ「ちばしび小箱ー美術館体験をもちかえろう」をふたたび開催しました。
まずはグループごとに自己紹介をしたあと、ウォーミングアップを行いました。
各グループに、美術館ボランティアがサポーターとして入り、特製オノマトペカードやアートカード、オリジナルのカラーチャートや複数の素材を使って「なんとなくゲーム」を実施しました。「なんとなくゲーム」は、選んだオノマトペカードに書かれている言葉に「なんとなく」合うと思うものをアートカードや色、素材から選ぶゲームです。とても盛り上がりました。
その後、ワークショップ会場と同じ階にある「常設展示室」へ。
自分が気になった作品をみていると「どんな感じがしてくるか」、「どんなことが気になったか」など話しながら、同じグループの他のメンバーが選んだ作品も鑑賞しました。
常設展示室からワークショップルームへ戻ると、部屋の中央にさまざまな素材が並んでいて参加者のみなさんもびっくり!
金具、石、ビーズ、コルク、おはじき、ボタン、リボン、貝、布など多種多様な素材があります。箱もたくさん準備しました。
そして、いよいよ小箱作りについて説明です。
小箱につめていくルールは3つ。箱のふたがしまるようにつくること。鑑賞した作品をつくるのではなく、見て「感じたこと」を素材に置き換えてつめること。たくさんつめることが大切ではなく、自分の気持ちをあらわすのにぴったりな量をつめることです。
作品を鑑賞し、みんなの話を聞いて感じたこと、思ったことを大切にしながら、選んだ素材を小箱に詰めていきます。できあがった小箱には、タイトルもつけてもらいました。
みんなの小箱を鑑賞する「お披露目会」では、いろいろな場所で歓声が上がりました。
お披露目会のあと、もう一度グループになり「どんな作品を見て、どんな気持ちになったか」や「小箱のこだわりポイント」などを発表しました。みんな発表している人の話を真剣に聞きつつも、和やかな時間になりました。
千葉市美術館の常設展示室、企画展は高校生以下はいつでも無料です。どんどん遊びに来てください。そして、展示室で自分が感じたことを大切にしましょう。その時に感じたことを今回のワークショップのように色や素材などに置き換えたり、描いたり彫ったり縫ったり、誰かと話してみたりといろんな方法で表現してみると面白いかもしれません。
今回も参加者のみなさんの自由な発想や創造力に刺激をうけました。そして、すてきな小箱をたくさん見ることができてとても嬉しかったです。
小箱ワークショップをお子さんたち向けにはもちろん、大人の方向けにもいつか開催してみたいです。
また、ご参加いただければ幸いです。
(報告者:ワークショップ担当 上田美里)
参加者の声(アンケートより抜粋)
・絵を見て深く考え、それをかたちにするところがとてもよかった、楽しかった。(9歳)
・はこのなかみやふたをつくるのがたのしかった(8歳)
・あたらしいおともだちができたのがとてもよかった。展じ室でもっとびじゅつをみたい(11歳)
・次、参加するときは友達を誘ってやりたい(11歳)
・またこばこをやりたい(10歳)