2022年度に開催したコレクション展関連ワークショップを報告いたします。
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2023年3月21日(火・祝)に美術館スタッフとボランティアによる、コレクション展関連ワークショップ「ちばしび小箱ー美術館体験をもちかえろう」を開催しました。
まずはグループごとに自己紹介をしたあと、ウォーミングアップを行いました。
各グループに、美術館ボランティアがサポーターとして入り、特製オノマトペカードやアートカード、オリジナルのカラーチャートや複数の素材を使って「なんとなくゲーム」を実施しました。「なんとなくゲーム」は、選んだオノマトペカードに書かれている言葉に「なんとなく」合うと思うものをアートカードや色、素材から選ぶゲームです。とても盛り上がりました。
その後、ワークショップ会場と同じ階にある「常設展示室」へ。
まずは、全ての作品を1人でみて「なんとなく気になる」作品を選び、じっくり鑑賞します。
次に、ウォーミングアップをした時と同じグループのメンバーで集まります。
自分が気になった作品をみていると「どんな感じがしてくるか」、「どんなことが気になったか」など話しながら、同じグループの他のメンバーが選んだ作品も鑑賞します。
常設展示室からワークショップルームへ戻ると、部屋の中央にさまざまな素材が並んでいて参加者のみなさんもびっくり!
金具、石、ビーズ、コルク、ドライフラワー、おはじき、ボタン、リボン、貝など多種多様な素材があります。箱もたくさん準備しました。
そして、いよいよ小箱作りについて説明です。
小箱につめていくルールは3つ。箱のふたがしまるようにつくること。鑑賞した作品をつくるのではなく、見て「感じたこと」を素材に置き換えてつめること。たくさんつめることが大切ではなく、自分の気持ちをあらわすのにぴったりな量をつめることです。
さっそく、自分の感じたこと、気持ちにあう素材を選んでいきます。
のりやボンド、グルーガンを使ったり、素材を思い思いにカットしたり。
ブログでは全部の小箱は紹介できませんが、どれもこれもとても素敵な小箱になりました。
出来上がった小箱をみんなで見た後に、グループで「どんな作品を見て、どんな気持ちになったか」や「小箱のこだわりポイント」などを発表しました。みんな発表している人の話を真剣に聞きつつも、和やかな時間になりました。
千葉市美術館の常設展示室、企画展は高校生以下はいつでも無料です。どんどん遊びに来てください。展示室で自分が感じたことを大切にしましょう。そして、その時感じたことを今回のワークショップのように色や素材などに置き換えたり、描いたり彫ったり縫ったり、誰かと話してみたりといろんな方法で表現してみると面白いかもしれません。
小箱ワークショップはこれからも不定期に開催していく予定ですので、ご参加いただければ幸いです。
(報告者:ワークショップ担当 上田美里)
参加者の声(アンケートより抜粋)
・たくさんの小物があって、自分の感情に合う小物を探すのが楽しかった。他の人の作品を見るのが楽しかった。(12歳)
・全てが良かった。(11歳)
・みたえで、かんじたことをこばこにあらわすのがたのしかった。(9歳)
・自由にそうぞうした物をつくれました。(9歳)
・常設展が楽しかった。(11歳)
・てんじ室をもっと見たい(11歳)
・自分の思うように、作品を作れるし、それぞれの個性が出て『想像力のスイッチ』がONになれる。(11歳)