千葉市美術館
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福嶋 敬恭 ふくしま のりやす
無題(1)
彩色, アルミニウム/ 173.0×625.0×90.0cm / 1979年


 

福島敬恭は、1940年、鳥取県生まれ。1962年京都市立美術大学彫刻科卒業。64年国立近代美術館京都分館での「現代美術の動向展」に出品(67年も)。同年渡米し、グループ展を通じてドナルド・ジャッドと交流。66年帰国。同年京都市立美術大学彫刻専攻科修了。67年第5回グッゲンハイム国際彫刻展に出品。68年第1回須磨離宮公園現代彫刻展に出品(70年第2回、78年第6回も)。60年代末より単一の構造を反覆させる手法によって彫刻を制作していたが、70年代末からは絵画も手掛ける。80年渡米、翌年帰国。82年京都市立芸術大学ギャラリーで個展。84年大阪府立現代美術センターで個展。90年国立国際美術館の「ミニマル・アート」に出品。95年豊科近代美術館で個展。2002年国立国際美術館で個展。

美術作品と一般の日用品あるいは工業製品とを分けるものは何か、という問題については20世紀前半にマルセル・デュシャン(1887-1968)が便器を展覧会に「作品」として持ち込むことによって、その境界はあいまいなものとなった。これは既製品(レディ・メイド)すら美術の「作品」であることを示したものだったが、逆に1960年代にアメリカで新たな傾向として起こったミニマリスムは絵画や彫刻から「美術」であろうとする様々な要素を取り去ってもなお日用品などとは違う純粋な存在物のあり方を探ったこころみだった。その結果として作品は単純で均一、しかも作者の「手あと」すら消し去ることになった。福嶋敬恭は66年アメリカからの帰国後、万国博覧会や第2回須磨離宮公園現代彫刻展などで大作を発表し、このミニマリスムの彫刻家として理解されていた。本作品は、福嶋敬恭のこのような造形思考への関心が最も良く示された作品である。なお作者は、本作品制作の前後より80年代にかけて作品の平面性の検証から絵画の制作も試みている。



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