千葉市美術館
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チャールズ・ウイリアム・バートレット Charles William Bartlett
ベナレス Benares
木版、紙 / 30.1×22.4cm/大正5年(1916)




チャールズ・ウィリアム・バートレット(1860-1940)は英国ドーセット州の生まれ。はじめロイヤル・アカデミーで、後にパリのアカデミー・ジュリアンで絵画を学び、主に水彩画の分野で認められる。1913年に東方へと旅立ち、インド・中国を経由して15年に来日。版元渡辺庄三郎と組み、およそ1年間の滞在中に21点もの木版画を制作、インドや日本に取材した風景版画を残す。その後はホノルルへと渡り、同地で没している。

タイトルのベナレスとはガンジス河に臨むインドの都市で、ヒンドゥー教の聖地の名である。ベナレスは通称で、正しくはヴァラナシ(Varanasi)と言う。本作はベナレスの、日常的な光景であろう。画面手前に、聖者らしき人物を中心にささやかな日よけに集まる人々がいる。滔々と流れる大河を挟んで対岸ははるか彼方、細い帯となって横たわっている。そうした至ってシンプルな構図が、両者をつなぐガンジスの果てしのない大きさを際立てている。そして空や水、日よけや衣服に与えられた眩しく冴えた色彩が、インドの強烈な光線を生き生きと写し取っている。気温も湿度もにおいもまるで違う異国にあって画家の鋭敏な完成が捉えた、鮮烈な風景である。



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