千葉市美術館
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浦上 玉堂 うらかみ ぎょくどう
雨褪臙脂図 うたいえんじず
紙本墨画淡彩一幅 / 31.0×18.0cm/文化期(1804-18)前半頃




浦上玉堂(1745〜1820)は、江戸時代後期の音楽家であり、詩人であり、書家であり、そして何よりすぐれて独創的な水墨画家であった。岡山池田藩の支藩である鴨方藩士浦上宗純の子に生まれ、武士として活躍しながら、50歳で子らを連れて脱藩出奔。以後、東北から九州まで各地を遍歴し、60歳代半ばからは京都を中心に詩書画琴に親しむ自娯自適の生活を送り、76歳で生涯を閉じた。

本図は、画中に自ら記した四字題に「雨褪臙脂」とあり、紅葉の木々も時雨に色を褪せさせていく、晩秋初冬頃の山中を描く。手前の樹間に庵を営み、その中で書を読む高士が一人おり、季節の推移の中で悠然と文人隠士の日常を保っている。かさかさとした擦筆が多用されており、山は荒寥の気配が濃い。署名は「玉堂」、印章は「琴為吾家」の朱文長方印を逆捺している。

本図は、三井北家の当主で、文人趣味の数奇者三井高棟(たかみね 1857-1947)の旧蔵品であった。



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